とかち地区薬薬連携シンポジウム2019
2019 年 2 月 8 日(金) 19:00~21:00
場所 : とかちプラザ2F 視聴覚室
共催 : 北海道薬剤師会十勝支部、十勝病院薬剤師会、北海道病院薬剤師会
出席者数 44名 (病院薬剤師22名、保険薬局薬剤師22名)
【報告】
「北海道薬薬連携シンポジウム2018に参加して
十勝支部 薬薬連携委員長 大野伴和
【発表】
「薬剤師会としての行政との対応」
北海道薬剤師会十勝支部
副支部長 中村 貴徳先生
「胆振東部地震における
病院対応についてのアンケート報告」
開西病院 田中 健太郎先生
「被災地における薬剤師の活動と役割」
やよい調剤薬局 山本 啓人先生
過去最強クラスの大寒波、三連休前の金曜日の開催にも関わらず沢山の先生方に足を運んで頂きました。
十勝病院薬剤師会会長の目黒先生の開会の挨拶にはじまり、2名の座長(北海道薬剤師会十勝支部専務理事 吉岡信之先生、十勝病院薬剤師会 副会長 田村広志先生)のおかげでシンポジウムも活発な議論が飛び交う中、無事終了しています。
「震災・ブラックアウトにおける薬剤師の働き」をテーマに3演題発表頂いております。
中村先生からは、災害時における北海道薬剤師会の取り組みや、BCP(事業継続計画)についての説明など多岐に渡ってお話を頂き、今後の課題として、災害時の支部会員への連絡網や薬剤師会と病院薬剤師会との情報共有の手段の話が挙げられていました。
田中先生からは、病薬理事在籍の8病院を対象としたアンケート調査結果を基本に報告がありました。
災害時の状況としては、早い時間に出勤した施設が多く災害への意識の高さがうかがえました。非常用の電源のカバー範囲に改善点を感じたということや、病院内の状況、調剤薬局の対応、その他特に困ったことなど様々な視点で報告がありました。
山本先生からは、災害時に3日間実際に現場に出向いての支援活動についての報告がありました。
初動、分析、活動方法、今後の課題の順でお話があり、衛生面では特に消毒薬が不足していたことや、消毒薬の使用場所に応じた濃度や実際の調整を行えるような知識が薬剤師には必要だという思いを伝えてくれました。また被災地には様々な支援チームが入っているため、被災者のストレスにならないように情報共有をする多職種連携の必要性の話もありました。
総合ディスカッションも質問が飛び交い、活発な議論がされました。